結婚適齢期を過ぎようとしている私に、母親から電話があった。 母親、「Aちゃんが結婚をするわよ」 ※Aちゃんとは、私の幼馴染み。 私、「へえ、そうなんだ」 母親、「帰ってらっしゃい」 私、「うん、考えておく」 とは言ったものの、今さら、どの面下げて帰れば良いのだろう? 故郷を離れたのは大学に進学する18の時、 父親、「大学を卒業したら帰って来るんだぞ」 私、、「分かっている」 私自身、大学を卒業したら故郷に帰り就職、そして、20代のうちに結婚をするつもりだった。 幼馴染みの結婚を知らされた私は、お祝いを贈りたかったのだが、サイフに入っているのは千円だけ、この千円も翌日、支払いに当てなくてはならない。 両親には〇〇で働いていると伝えてあるが、正社員ではなく派遣社員で働いている。 派遣社員の同僚、「今日も食べないの?」 私、「友達の結婚式があるから、ダイエットをしないといけないの」 もちろん嘘、昼ご飯を買うお金がない。 サイフに入っている千円は借金の利息に消える、利息の元金である100万円を借りたら、僅か半年で利息が膨らみ200万の支払いを求められた。 そもそも100万円の借金を作ったのは私ではない、元カレ。 暴力を振るう元カレと別れるために、借金の保証人になった、すると元カレはバックレやがった。 誰にも言ってないが、私は夜の仕事もしている。 夜の仕事を紹介してくれたのは、お金を貸してくれた債権者。 「真面目に働けば、2ヶ月で借金はチャラにしてやる」と言われ夜の仕事を始めたが、もう半年以上、夜の仕事をしている。 親のいる故郷に帰りたい、でも、バス代もない、明日も昼抜きだ。