若い頃に複数の銀行や消費者金融からローンをして借金問題に悩まされた経験があります。はじめて借金をしたときは、違法とは知らず、通っていた健康ジムで勧められて契約コースのために自分名義でローンを数社から借入れを行ってしまいました。返済に苦労したこともあり、その通っていたジムの対応に不信感を抱いていたので、知り合いに相談したところ、消費者センターに相談をすると良いのでは?とアドバイスを受けました。そして、契約金を全額とまでは行きませんでしたが、利用していない分の金額は全てジムから返してもらうことができました。返してもらったお金で数社は完済を済ますことができましたが、どうしても、1社だけ完済までのお金が足りませんでした。
人間は不思議なもので、はじめの内はお金を借りてしまったという罪悪感や劣等感があり、とても気にしていました。ところが、時間が経つうちに感覚が鈍ってしまって、手にしているお金が普通に仕事で得た物と、借りて手に入れたお金とが価値が変わらない物に感じられてしまったのです。そのため、少し収入が足りずにずっと購入することを我慢していた、新しい洋服や外食など、ほんの些細な金額ならばと継続的にローンを繰り返すようになってしまいました。自分のやる気を出すためのお金ならば自己投資なのだと、誤った判断をしてしまい借金の金額を膨らませてしまったのです。結果的に数百万円に膨らんだ借金は自分一人では返しきれない状態になってしまい、恥を捨てて親に頭を下げて、借金の肩代わりをしてもらうことにしました。