結婚してすぐ、夫が独身の頃に作った借金の明細を発見しました。夫が会社に行っている間に、引っ越しの荷物整理をしていて見つけたのです。夫は物が捨てられない性格のため、借金の明細書は他の郵便物と一緒に混ざった状態で存在しました。消費者金融のカードローンとクレジットカードのキャッシングの2種類の明細表です。よく見ると、新しいものではなく以前から利用していたようでした。きちんと返済はしていたものの、残高が減ると借り入れを繰り返して、限度額いっぱいまで利用しているのです。
夫は、結婚のために1年前から毎月10万円ずつ貯金していると言っていました。しかし、現実は借金だらけの生活でした。ショックな気持ちと新婚生活のために利用したのかなという複雑な気持ちで、涙が止まりませんでした。
夫が会社から帰ってきて話をすると、「どうする?結婚やめる?」と言い出しました。何でこんなことを言い出すのかわかりませんでした。私から出た言葉は、「どうして言ってくれなかったの?」でした。そこで、冷静になって二人で話合いが出来ました。結婚祝いをすべて借金返済に使うこと、もう二度と借金をしないこと、お金の管理は妻である私がすること夫婦間で決めました。
借金は全部で150万円近くありました。夫宛にもらった結婚祝いはすべて借金返済に充てることになりました。手元に残らなかったのですが、借金がなくなり、ほっとしたのを今でも思い出します。結婚生活で必要になるものは、すべて私の貯金から出して何とか新婚生活をスタートすることができました。