大学卒業後すぐに就職したのですが、入社から数年で親の介護が必要になり、フルタイムの勤務を続けるのが難しくなってしまいました。退職後はアルバイトをしながら在宅で介護をしていたのですが、収入が減った分、生活費の不足を補うためにカードローンに頼るように。
最初は少額だったので、すぐに返せると思っていました。それでも急な出費や親の医療費が重なるうちに、2社、3社と利用するようになってしまい、気がつけば借金総額は150万円を超えていったのです。毎月の返済額も膨らみ、利息の支払いで精一杯という状態に追い込まれていきました。
あるとき、たまたま図書館で見かけた法律相談会のチラシを手に取りました。無料で弁護士に相談できるということで、半信半疑ながらも参加してみたのです。対応してくださった弁護士がとても親身で、私の状況を丁寧に聞いてくれました。収入が限られているなら任意整理という方法で借金を整理できるかもしれないと提案されたのです。
任意整理は、裁判所を通さずに貸金業者と交渉して、将来の利息をカットしたり返済条件を見直したりする方法です。私のケースでも毎月の返済額をかなり抑えることができ、無理なく返済を続けられるようになりました。
今は返済もあと少しで完了するところまで来ています。支払いを終えた後は、もう二度と借金に頼らない生活を続けたいと思っています。あのとき、法律相談のチラシを見逃していたら、きっと今も苦しんでいたことでしょう。今悩んでいる人がいたら、まずは一度、専門家に相談してみることを心からおすすめします。